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あぶない二元論 2021年10月2日

これから新しいチャレンジをしようとしている友人と会話をしました。これまでIT業界で営業やマーケティングをやってきた友人、今後どんなことにチャレンジするのか、じっくり時間をかけて考えるそうです。彼がどんな方向で活躍するのかとても楽しみです。

彼と話をしているなかで、「自分は文系だし、技術力とか無いなー」という考えがふと頭をよぎりました。  文系とか理系という分類が50歳にもなった自分の頭をよぎったことに驚きました。 

文系といっても、それは大学受験だけの話。 しかも、中学校までは理科が大好きだったのに、高校に入って物理と化学がわからなくって文系クラスに逃げ込んだものの、世界史も日本史も人物名が覚えられないという理由で逃げ出し、現役合格を目指すなら、一点突破でここしかない!! といきついた先は英語と小論文による入試というニッチな領域だったというだけの話。

自分は左脳型だからとか、アートとサイエンスでいえばアートが弱いとか、 そういう単純な二元論に逃げ込むのは安易だし、危険なことですね。

にげん‐ろん【二元論】
1 異なった二つの原理で、あらゆるものを説明しようとする考え方。
2 哲学で、世界を相対立する二つの原理によって説明しようとする立場。精神と物質との二実体を認めたデカルトの物心二元論など。→一元論 →多元論3 宗教で、世界を光と闇(やみ)、善と悪など、相対立する二つの原理の闘争として説明する立場。

対立構造を作ったほうがわかりやすくなることが多いですし、白黒をはっきりつけるのは悪いことではないような気もします。 しかし世の中は複雑化していますので、二元論で語れるようなシンプルなものではありません。そしていまの世の中だけが複雑とも言えないでしょうね。 

歴史もそうでしょう。 戦争においても、複雑に関係しあった様々な事柄の詳細と全体感、過去からの流れをみていくと、何が善で何が悪かという見方では、不十分です。 

SEKAI NO OWARI のうたにもこんな歌詞があります。

人はそれぞれ「正義」があって、争い合うのは仕方ないのかも知れない
だけど僕の嫌いな「彼」も彼なりの理由があるとおもうんだ

上の娘は今年受験です。 この子は文系だろうか、理系だろうか?  大企業向きだろうか、ベンチャー向きだろうか? こんな見方で子供と接してしまっては、子供の可能性の芽をつんでしまいますね。

この日記を書いていて、以前ずっと聞いていたこの動画を思い出しました。中毒性が高い動画ですがオススメです。

どうでも良い話だが、般若心経にでてくる「ぎゃーてーぎゃーてー」というフレーズを聞くたびに、餃子の王将で聞く「コーテー(餃子のこと)」を思い出してしまいます。 

今晩は餃子にします。


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