若手のマネージャーがわたしよりも優れていると思う点がいくつもあります
ちょっと前の記事です。
わたしが学び、コーチの資格を取得したエグゼクティブコーチングは、マーシャル・ゴールドスミスさんの流れのコーチングです。
コーチングにも多くの種類があり、マーシャル・ゴールドスミスさんは「行動変革」を得意とするコーチです。
「組織は頭から腐る」という言葉がありますが、その人の能力とは関係なく、責任者・トップという立場の人が持つ影響力は大きいからこそ、組織に悪い影響を与える行動は変えなくてはいけないというスタンスです。
そしてわたしが面白いと思ったのは「エグゼクティブになると、良いところを伸ばすことは出来ない」「悪いところを直す方が効果的である」という考え方です。
マーシャル・ゴールドスミスさんは、わたしが好きなこの本の著者です。
コーチングの神様が教える「できる人」の法則
わたしがこの本を好きな理由は、リーダーが抱える20の悪い癖について書かれているからです。リーダーが抱える典型的な悪い癖があって、それを直すことは組織、社員と家族、顧客、パートナーなど全体(システムといいます)を良くすることに直結するという話です。
わたしが初めてこの本を読んだ時に衝撃を受けた理由は、それが「あるある」だったからです。わたし自身のことについてはもちろん、職場のリーダー達の典型的な悪い癖が本の中にあったからです。
20の癖はこちらです。
1:極度の負けず嫌い
2:何かひとこと価値をつけ加えようとする
3:善し悪しの判断を下す
4:人を傷つける破壊的なコメントをする
5:「いや」「しかし」「でも」で文章を始める
6:自分がいかに賢いかを話す
7:腹を立てている時に話す
8:否定、もしくは「うまくいくわけないよ。その理由はね…」と言う
9:情報を教えない
10:きちんと他人を認めない
11:他人の手柄を横取りする
12:言い訳をする
13:過去にしがみつく
14:えこひいきをする
15:すまなかったという気持ちを表さない
16:人の話を聞かない
17:感謝の気持ちを表さない
18:八つ当たりする
19:責任回避する
20:「私はこうなんだ」と言い過ぎる
皆さんはいくつ当てはまっているでしょうか?
さて、冒頭のタイトル「若手のマネージャーがわたしよりも優れていると思う点がいくつもあります」についてお話ししたいと思います。
ここ数年、わたしよりも若手のリーダーの皆さんと接していると、「この人は20の悪い癖」を持ってないのでは? と思うことが多くあります。
わたしが好きな本のなかで取り上げられている「20の悪い癖」は、トップダウン、コマンド&コントロールが当たり前だった時代のものなのではないか? いまの30代や40代のリーダーたちは、ここで挙げたそんな癖は持っていないのではないか? とふと思いました。
実際はわかりません。わたしが接してきたリーダーが素晴らしいということだけかもしれませんし「世代」なのかもしれません。
時代が変わり、「成功するリーダー像」が変わり、「リーダーが持つ典型的な癖」も変わってきているのでしょう。 わたしの子どもたちを見ているだけでも、価値観の違いを感じます。 いまのリーダーは、どんな癖を持っているのでしょうか? それも楽しみです。