2023年8月、毎日一冊計画の一冊目は、やはりこの本にします。
リーダーシップやマネジメントに関連するビジネス書で、わたしが一冊だけ推薦するとしたら、この本を推薦するかもしれないなという本です。
日本語のタイトルよりも、英語のタイトル "What Got You Here Won't Get You There"のほうが、この書籍の内容を表していると感じます。
著者のマーシャル・ゴールドスミスは、元GE CEOのジャック・ウェルチさんなど、多くの企業経営者のコーチです。
わたしが、この本を初めて読んだのは、30代前半だったでしょうか。
様々なリーダーシップに関する本を読み、何かを学ぼうとしていた当時のわたしが、この本に出会い「必要なことは、この本に全部書いてある」と感じたことを覚えています。
この書籍のなかには、「リーダーが犯しがちな、20の悪癖」が紹介されており、当時のわたしは、「あれもこれも、自分に当てはまる、、、」とハッとしました。そして、それはわたしだけではなく、「典型的」な「悪い癖」なのだということを知りました。
成功した人たちは、成功に導く「正しい行動を多く」行ったおかげで成功しています。 その一方で、成功した人たちは、実は「間違った行動」も行ったにも関わらず成功してきました。
この「おかげで」と「関わらず」を混同してしまうことが、成功する人々の最大の過ちだということです。
グローバル企業の役員レベルであれば、確かに「何をすべきか学ぶ必要はない」かもしれないけど、「わたしには、もっと学ぶべきことは沢山あるよ。」と言いたくなりますが、ここでマーシャル・ゴールドスミスが言いたいのは、そういうことでは無いのでしょう。
ここで、対人関係の行動、とくにリーダーシップの行動にかかわる問題点を紹介します。
これら20のリストの中から、1つか2つの深刻な問題だけを選び出して、改善しようというのが、行動変革を得意とするエグゼクティブ・コーチである、マーシャル・ゴールドスミスのアプローチです。
成功している人の「対人関係の問題」を探し出すことの重要性は、ポジションが上がれば上がるほど、問題は行動に関連したものなるからです。
20の悪い癖のくわしい解説や、どうやって改善していくのかという点については、是非本書を手にとってみてください。
わたしも他人に薦めるばかりでなく、改めて読み直してみたいと思います。