素人にはわからないミス 全日本体操種目別選手権を観に行きました
息子が地元の体操教室に通い始めました。田中体操クラブといいます。体操の世界で田中と言えば、、、そうです、あの田中さんたちの教室です
ということで、昨日は、平行棒と鉄棒の決勝に進んだ田中佑典選手の応援で、東京体育館に行きました。
どんな競技もテレビの良さと、現地の良さがありますね。来週は忙しいんだよな、、と言いながらイヤイヤ来たわりには楽しみました。来てよかったです。
体操のように、全く詳しくない競技をテレビで観るときの良さは解説やリプレイがあることです。しかし今日は、ちょうど後ろの席に田中選手のご両親らしき人が座っていてくれたので、解説いらずでした。
最後の競技は、男子鉄棒です。東京オリンピックで活躍した橋本選手、谷川選手、北園選手も出ましたし、お目当ての田中選手も決勝に進んでいました。
鉄棒は素人が見ても上手い人がわかりやすい種目のような気がします。実際、上手いと思った人が高い点数でした。たった一人を除いては。
大会も大詰め、とある選手が、序盤快調に難易度が高そうな技を連発していました。離れ技を連発していましたので、観客席も盛り上がっていました。出場している選手たちも大きな声で応援しています。これは高得点の予感です。
あとは着地だけ! ぐるぐる勢いをつけて鉄棒を離した瞬間でした、わたしたちの後ろに座っていたご両親が「あぶない」と声をあげました。
わたしには何が危ないのか全くわからないまま、その選手は着地しました。後ろのご両親は「危ないな、怪我するよ」とも言っていました。他の出場選手たちも、頭を抱えたり天を仰いでいました。あたかも「とんでもないミスをしてしまった」と言わんばかりに。
目の前の家族連れも、わたしたちと同様、異様な雰囲気に気づき、どうしたの何かあったの?」と言ってました。後ろのご両親の呟きによると、「抜けてしまって回転が出来なかった」とのこと。その後大型スクリーンでリプレイが映されましたが、結局わたしには何が起こったのかはわかりませんでした。
こんな素人にはわからないけど、プロには明確にわかる大きなミスってあるんだなと思いました。点数が出る前に頭を抱えるようなミスなら、素人にもわかりそうなものなのに。。
わたしは千鳥の鬼連チャンで、プロの歌手が音を外したときはちゃんと気づくのに。ペプシとコカ・コーラの違いも余裕でわかるし、カニとほぼカニも口に入れた瞬間に違いがわかるのに、鉄棒のミスには全く気がつきませんでした。
わたしの仕事においてはどうだろうかと考えました。経験が浅い人が気づかないようなミスにも気づけているのだろうか? プロが見たら、見た瞬間に頭を抱えるような仕事をしていないだろうか? 手に職は付いているのだろうか?と。