成功・失敗する外資系企業? その1
みなさん、おはようございます
昨日の日経にこんな記事を見つけました。
「独流通大手のメトロが10月末までに日本から撤退する。2020年には米ウォルマートが傘下の西友の株式の大半を投資ファンドに売却すると発表しており、世界の流通大手はほとんどが日本で成功していない。だが生活スタイルの違う外資系企業が日本で成功しないかと言えば、そうでもない。マクドナルドのように好業績を続ける企業もある。成功と失敗を分けたものは何だろうか。」
この記事の内容についてのコメントはしませんが、私なりの考えを共有したいと思います。
1.勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
野球の野村克也さんがよく使っていたフレーズです。 勝つ時には、実力による勝ちだけでなく、運や偶然など、説明がつきにくい勝ちもあるが、負ける時は負けるべくして負けているという意味かと思います。 勝ちと負けを、成功と失敗に置き換えると、「外資系企業の日本での成功に不思議の成功あり、失敗に不思議の失敗なし」ということでしょう。
もちろん現実には、ラッキーだけで成功を継続できる企業は少ないでしょうし、成功すべくして成功した企業も数多くあるはずです。 ただ私は、成功の法則以上に再現性が高いのは、失敗の法則だと思っています。 「それをやったら失敗するよね」 というものです。
トリッキーなのは、「それをやらなければ成功するわけではない」ということですね。 ただ「それをやったら失敗するよね」というのはあるわけです。
2.社員がどこをみて仕事をしているか?
社員がどこをみて仕事をしているかは外資系企業に限らず重要なポイントの1つです。
「どこを見てる?」って、お客様をみて仕事をしているのに決まっているじゃないかと思った方もいるでしょうし、もしかしたらドキっとした方もいるかもしれません。
全然関係ないですが、「ドキ」と打とうとしたら「土器」と変換されました。 私がレキシの曲が好きだからかもしれません。
話を戻しますが、純粋にお客様をみて仕事をするというのは必須であるはずなのに出来ないことがあります。 外資系企業においてはそれが難しくなりがちであり、失敗してしまう大きな要因になっています。
失敗してしまう時はどこを見ているのか? それは社内です。
正確に言うと「お客様を見ていない社内の上司・同僚の顔色ばかりを見ているとうまくいかない」のです。 お客様のことを考えている本社や上司のアドバイスを聞きながら仕事をしている分には問題はありません。 ただ日本の現場で起こっていることは、お客様や市場と対峙している自分自身の目でみて、判断して、その洞察に基づいて仕事をしていかない限り、お客様をみて仕事をしていることにはなりません。
子供の頃、野球をやっていたのですが、バッティングで言われたことといえば、「ボールをみろ」 大人になってゴルフをやったときも「ボールをみろ」 仕事であれば、「市場をみろ」「お客様をみろ」ということなんでしょう。
危険なシグナルは、「上司の○○がこう言っているので出来ない」「そういうルールなので出来ない」 「上司に怒られるくらいなら、お客様に頭をさげたほうがまし」という言動です。
この点については、私たち個々人の努力で出来ることも多くありますが、組織体系、評価制度をどう構築するかが重要です。 How? については別途。
3.秘密の必殺技はない
成功のための必殺技、しかも秘密の必殺技はありません。
「当たり前のことを当たり前にやるしかない」というと、「またそれか、聞き飽きた。」と思う人もいるでしょう。
ただ「当たり前のことって何?」 というのを社員全員が同じ認識を持つのは簡単なことではありませんし、当たり前にやるというのは非常に難易度が高いです。
9時になりそうなので、 続きはまだ別の機会で。