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外資系(グローバル)IT企業の本社との付き合い方について 地雷その1

外資系企業の日本法人で働いていると、うまく本社と付き合えている人と、そうでない人がいるなと感じます。

上手に付き合う方法は、わたしも教えて欲しいくらいですが、明らかにやってはいけないことがあります。地雷を踏むというやつですね。

わたしレベルのコミュニケーション能力の人に向けて、いくつかヒントを共有したいと思います。

アンサーファーストでない

これは相手がイライラしているのがわかりますね。英語が流暢な人がやりがちな間違えで、散々色々しゃべった後に「So?」と言われて終わるというパターンはよく目撃しました。
英語が苦手なわたしが、いまのところ生きていられるのは、アンサーファーストを実践しているからです。まあ、アンサーファーストというと格好がいいですが、アンサーオンリーと言ってもいいかもしれません。まずアンサーを言う。もっと相手が聞きたいと思ったら、そういう顔をするか、Why? とかExplainとか言ってきますので、説明すれば良いのです。

出来ない理由の話が多い

下手な言い訳や、出来ない理由は命取りです。エグゼクティブはできない理由が大嫌いです。そして謙虚はあまり美徳ではありません。
出来なかった理由を分析して説明することは必要です。それは言い訳とは言いません。言い訳にはロジックとコミットメントがありませんね。
そして何かにチャレンジする前に、できない理由を一生懸命説明する人は嫌われます。なんでもYesと言えという話ではありません。ちょっとくらい前向きな姿勢を見せないと「挑戦しない人」と判断されますという話です。

出来ない理由とセットになりがちなのが、「日本は特別だ」という話をする人です。そういう人に限って、他の国のことは知りません。
特に「日本は品質への要求が高い」と言いますが、はたしてそうだろうか?と思います。細かい要求が多いのは確かだなと感じることはありますが、それがビジネスとしての品質が高いことを意味するのかというと疑問です。
少なくとも、日本が特別だというキーワードをできない理由に使わないほうが良いと思います。

地雷の話をしましたが、地雷を避けつつ、わたしが心がけていることは、正直であることです。

正直という意味は、1から10まで説明することではありません。 何を伝えて、何を伝えないかを考えるのはよく考えないといけません。
正直という意味は「わたしが何を感じて、何を考えているか、何に困っていて、何にリスクを感じているかなどを、適度に隠さずに伝える」という意味です。 
相手からみて、「こいつは何を考えているのかわからない」という状態をなくすという意図です。「どうせ日本のことなんかわからないんだから」と言っている人を過去に何人も見ましたが、そういうスタンスは相手に伝わると思っています。

また、円滑なコミュニケーションのためには、性善説にたって、反射的に反応しないことです。相手が理由を聞いているだけなのに、「反対している」「難癖をつけてきた」と過敏に反応する人がいますが、そういう人は、最初から喧嘩腰です。説得モードになったり、いいから文句言うなというようなコミュニケーションになり、うまくいきません。日本人以外の人に対する劣等感でもあるのかと勘ぐってしまいます。

外資系(グローバル)IT企業の本社と一言で言っても、会社の数だけパターンはあります。相手の性格も様々ですが、少なくともここで書いたことは当てはまるだろうと考えています。

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