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『限りある時間の使い方』オリバー・バークマン 著

夏休みの午前中は、毎日近所の図書館に行き、午後は野球の練習というような子どもでした。

東京に住んでいましたが、本を買うため、京急に乗って横浜の有隣堂に行くのが好きでした。

最近見つけた本がこちらでした。

時間以上に重要なものはないと良く言われますし、歳を重ねるごとにその思いは強くなります。

印象に残ったところをメモで。

生活が加速したせいで、みんな以前よりもイライラしている。電子レンジで2時間待たされるのは、オーブンで2時間待つよりもずっと腹立たしい。郵送で3日待つのは我慢できても、重いウェブサイトで10秒待たされるのは我慢できない。
まるで何の制約もないかのように、非現実的な幻想を追いつづける。完璧なワークライフバランス、やりたいことがすべて実現できるタイムマネジメント。
自分には、限界がある。その事実を直視して受け入れれば、人生はもっと生産的で、楽しいものになるはずだ。
かの有名な「ビッグロック(大きな石)の法則」
ただし、これはイカサマだ。 そもそも教師は、瓶に入るだけの量の石しか持ち込んでいない。大きな石は何個入る、と前もって確認していたわけだ。でも時間管理の本当の問題は、大きな石があまりに多すぎることにある。そもそも実生活では、大事なことのほとんどは瓶に入らない。前もって細工されたクイズとはわけが違うのだ。 だから本当の問題は、大事なこととそうでないことを区別することではない。大きな石(大事なこと)がたくさんありすぎるときに、いったいどうするのかということだ。
教育について考えてみればいい。まるで詐欺だ。まだ幼い子どもの頃から保育園に入れられる。保育園では、幼稚園に行くための準備をしろと言われる。幼稚園に入ったら1年生の準備、1年生になったら2年生の準備。そうやって高校まで行ったら、今度は大学に行く準備だ。そして大学では、ビジネスの世界に出る準備をしろと言われる。……こんな人生、顔の前にぶら下がったニンジンを追いかけるロバみたいなものだ。誰もここにいない。誰もそこにたどり着けない。誰も人生を生きていないんだ。

抜粋した部分は、この本のキーメッセージとはそこまで関係がありません。ご関心がある方は是非読んでみてください。ひとつお伝えすると、この本は時間を効率的に使おうというようなtipsの本ではありません。時間との向き合い方のような本です。

しかし、時間について考えても、なかなか答えが出てきません。
ただ、わかっていることもあります。それは、わたしが仮に80歳まで生きたとして、週末を迎える回数は、あと1,500回くらいだということです。この楽しい土曜日も、ちょっと憂鬱な月曜日も、あと1,500回です。

好きなことに時間を使いたいと思います。では、昼寝してきます。おやすみなさい。

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