良いITツールは魔法の杖です。魔法の杖です。
「ITツールは魔法の杖ではないのだから」というフレーズがあります。
業務アプリケーションを使って業務改革・改善をする方が、「ツールを入れたらすぐに、何でも実現するわけではないよ」という文脈で使われることが多く、まさにその通りだと思います。そこに異論はありません。
しかし、わたしは「良いITツールは魔法の杖」だと考えています。
たしかに、魔法の杖が「何の目的も持たずに振り回すだけで、願ってもいない効果を発揮するもの」だとするならば、おっしゃる通り「ITツールは魔法の杖ではありません」
しかし実際には、目的もなしにツールを買う人はいませんし、目的もなしに魔法の杖を振り回す人はいません。
明確な目的を持って手に入れて、目的をもって使いこなすのがITツールであり、魔法の杖なのです。 ここにITツールと魔法の杖の共通点があります。
そして、魔法の杖が「何の努力もせずに使いこなせるもの」だとすれば、おっしゃる通り「ITツールは魔法の杖ではありません」
実際に、ITツールを活用して効果を出すには、戦略策定、企業文化の変革、プロセス改善、ユーザートレーニングなどが必要となるケースが大半です。ツールを買っただけではダメです。
それは魔法の杖も同様です。 魔法学校に通い、何年もかけて習得するのが魔法です。誰でも魔法使いになるわけではありません。
実際にUSJで、ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター™に行き、杖を使って魔法をかけたことがある人はおわかりのはずです。 魔法の杖を使うのは意外と難しいです。なかなか魔法はかけられません。
魔法の杖は、そんな簡単なものではないですよという、「誰目線?」とツッコミが入りそうなお話をしつつ、ITツールも上手に使いこなした時には、人間のマニュアル作業では決して成し遂げることのできない「魔法」としか言いようがない効果を発揮します。
これまで数時間かけてやっていた業務や、そもそも出来なかったことがワンクリックで出来るようになるわけです。
ITツールは魔法の杖に決まっています。
「ツールだけ、いれてもしょうがないけれど」 という上の句をうけて、「ツールがなければ実現しない」という下の句をもって本日の日記といたします。 夏井先生いかがでしょうか?