パソコンをWindows PCからMacに切り替えたときの話 これは理屈か屁理屈か
10年ちょっと前のことでしょうか。当時、会社の標準パソコンはWindows PCでした。さほどパソコンの機種やOSへのこだわりは無かったのですが、困っていることが二つありました。一つは内蔵バッテリーの持ち時間が短いこと。そして電源を入れてからの起動が遅いことでした。スリープからの復帰も遅く、待つのが嫌いなわたしにとっては、かなりのストレスでした。家で使っていたMacが快適だったこともあり、そのギャップが大きかったのです。
なんとか、会社のパソコンをMacに替えたいと思いました。しかし、そんなわがままを聞いていたら、IT資産管理の面でも、支出の最適化の面でも良くありません。
同じ不満を持つ同僚は多かったのですが、Macへの切り替えを申請しては却下されている様子も間近で見ていました。とはいえ、なんとかWindows PCから、Macへの切り替えをしたいということで、ITリクエストを申請することにしました。
まずは自己紹介です。日々、色んなリクエストを受けている人に対する礼儀でしょう。そして、これから伝えるこの申請の意味を最大化するためには、「自分が何者か」はちゃんと伝えなくてはいけません。
当時のわたしは、関東以外のエリアを担当する営業マネージャーでした。特徴は、出張が多いため、電源がない場所で仕事をする機会が多いこと、そして移動中の隙間時間で仕事をする機会が多いことです。
自己紹介の後は、困っている内容を訴えることです。理由もなく「パソコンを替えてくれ」と言っても替えてくれません。
一日のうち、電源なしの状態で移動する時間と、現状のWindows PCのバッテリー持ち時間を具体的に書きました。そして移動の日々のなかで、閉じたパソコンをスリープから復帰させる回数と毎回かかる時間から、一日あたり何分パソコンの起動を待っているかを書きました。
結果は、すんなり承認されました。
わたしなりに、承認しやすい理由を考えてみたつもりなのですが、単に「面倒くさいヤツだ」と思われただけかもしれません。
わたしのように英語が得意ではない人は、英語になると、ついつい説明が億劫になってしまうと思いますが、そんなときこそシンプルかつ、丁寧に説明をしてみることです。
ちなみに、頑張って手に入れたMacですが、起動の時間とスリープからの復帰時間は思ったりよりも短縮されませんでした。Windows or Macということではなく、インストールされているセキュリティソフトが理由で起動が遅かっただけだったのです。
ちゃんと調べずに、行動するとこうなるという教訓でした。