仕事を変えるという発想より、仕事を足すという発想がキャリアを拡げると思います。 今でも忘れられないCさんの一言。
4月1日ですね。 この日は一年で一番、胸がザワザワ・ソワソワする日のような気がします。 やはり新生活の象徴のような日が4月1日なんだと思います。
さて、タイトルにある、「仕事を変えるという発想より、仕事を足すという発想がキャリアを拡げると思います」ですが、キャリアを掴んでいる人の共通点がまさにこれだなと感じます。
キャリアを拡げている人は、こういう共通点があります。
1)自分の領域でパフォーマンスを上げる
2)自分の責任範囲ではないけども、会社やチームにとって必要と思うことは自分が巻き取る。 (「これはボランティアだから」と思う人が多いなか、「誰かがやるべきだから自分がやる」というマインドと、それをやれるキャパシティがある。)
3)チームへ貢献するという気持ち、それを出来る能力とキャパシティ、対価を要求しないMaturityは、隠していても隠しきれず、周囲から尊敬・評価される。
4)そして、自分がやりたいことを選ぶ権利(優先選択権)を手にする。 大きなチームを任される。 新しいプロジェクトを追加で任される。
このサイクルは、ほぼ間違いありません。
わたしには若い頃、「仕事上のライバル」と思っていた同い年の仲間がいました。 社会人人生でそういう感情になった人はこの人だけです。 まあ、ある種尊敬していました。
Cさんとしましょう。 彼のどの部分にもっとも影響を受けたかというと、彼は面倒なことは自分で巻き取るのです。 「これ誰がやる?」 という時、最初に手を挙げるのは彼です。 下品はアピールでは一切ありません。 「俺がやってやるよ」という感じです。
今でも忘れられないCさんの一言があります。
「こんな仕事、Aさん(当時の上司です)にやらせてる場合じゃないよ」
トラブル対応だったか何だったか、まあ面倒な仕事でした。 その面倒な仕事を、上司の時間を使うべきじゃないといって、自分で引き取ってやっていたのです。
そのCさんに影響を受けたわたしは、極力自分の仕事を増やすようにしました。面倒な仕事であればあるほど。雑用に近い仕事、トラブル対応などであればあるほど。 さらっと笑って引き受けて、心の底では「面倒だな」と泣いていました。
わたしが、キャリアアップという言葉を使わず、キャリアエクスパンションという言葉を使うのはこういった体験も背景にあります。
仕事を変えるという発想より、仕事を足すという発想がキャリアを拡げると思います。 という話でした。