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パコ・カルボ + ナタリー・ローレンス 『プランタ・サピエンス』 子どもにも伝えたい、そんな内容でした。

今日は、本屋さんで偶然見かけたこの本です。

『プランタ・サピエンス』

本屋さんの良いところは、本との偶然の出会いがあることです。

「植物の知性」というのは、とても興味深いキーワードだと感じました。

そういえば、本書の冒頭に出てくるオジギソウもハエトリグサも、子どもの頃に好きだったなと思い出しました。

桜の開花は、2月1日以降、その日の最高気温の合計が600℃に達すると開花するという話があります。 それって、なんなんだろう?と疑問に持っていました。

恐らく、わたしのそういったところが、この本に関心を持った理由なのでしょう。

読んでみますと、なかなか面白い本です。
少しだけご紹介します。

研究者のなかには、根こそが植物の「頭」であり、緑の部分は「尻」にあたると考えるべきだと主張する者もいる。

P.55

わたしは盆栽が好きなのですが、盆栽のポイントの一つに、「小さく育てる」というものがあります。小さく、そして良い枝ぶりの樹形にするためにやることは、根を切り詰めて、小さい鉢で育てます。小さい鉢で育てると小さく育ち、大きな鉢で育てると大きく育つのです。確かに「根」こそが植物の「頭」というのはなんとなく納得です。

植物の賢い行動は、いくつもの具体例で記述されていますが、いずれも興味深いものばかりです。特に、植物が1700種以上もの揮発性物質を使ってコミュニケーションを行っているという話などは興味深かったです。

読み進めると、どうやらこの著者の主張は、専門家・研究者の間での意見は分かれているそうです。かといって、わたしは真実を知りたいわけでもなく、、この分野の勉強をしようという気持ちにはなっていません。。。

さて、この本で読んだことを、わたしは何に活かすのか? (無理矢理何かに活かそうとしなくても、単に楽しめば良いじゃないかとも思いますが)

バイアスを取り払い、日々当たり前のように感じていることでも、そこにちょっとだけ疑問を持ってみると、その先には面白いことがあると思いました。

昭和天皇は「雑草という名前の草はない」とお話になられたとか。「この植物は何を考えているのかな?」という妄想することは、日常生活を豊かにするでしょう。

「知性」を例える際、どうしてもコンピュータのソフトウェアとハードウェアのような、身近なもので例えがちです。植物の知性においては、全く別の仕組みなのかもしれないのに。幅広い知識や経験は、こうした際の例えのバリエーションも豊かになるのでしょう。

お読みいただき、ありがとうございました!