自分の後任監督が優勝したときの気持ちって、どんな感じでしょう
昨日は、急に「野球に行こう」と思いついて、神宮球場へ日本シリーズ第6戦を観に行きました。
野球のルールも知らなかった長女は、高校で応援指導部に入って野球部の応援をしています。小学生の息子も最近は野球に興味を持ち始めたので、良い機会かなと思ったことが理由です。
座ったのはバックネット裏10列目です。
たまに大田スタジアムでやっている社会人の試合を観に行くのですが、その時よりも良い席です。
ヤクルト戦を観戦しながら、ふと思い出したのが、とあるヤクルト戦を古田さんが解説していた試合のことです。
古田さんが監督していた時の順位は、2006年 3位、2007年 6位でした。古田さんが現役時代一緒にプレイしていた、真中監督や高津監督はそれぞれ優勝しています。
わたしは、古田さんが自身より良い成績をあげた後輩監督の試合を、どんな気持ちで解説しているのかなと想像しました。
わたしだったら「自分が監督を引き継いだときの順位より、順位を下げて次の監督に引き継いだこと」を気にするだろうと。
自分は優勝していないのに、優勝しているチームの解説をすることに躊躇するかもしれない。
ビジネスの世界で言えば「自分が社長を辞めてから業績が一気に良くなった会社について評論する」という状況です。
わたしが凡人だから、そんなつまらないことを気にするのかもしれませんし、古田監督と真中監督、高津監督は就任時期が離れていますので、気にする理由すらないかもしれません。
ちょっと調べてみましたら、歴代監督と順位は、こんな感じのようです。
監督就任一年目で、前年の順位を上回るケースもあれば、順位を下げてしまうケースもあったようです。
2005年 若松勉 4位
2006年 古田敦也 3位
2007年 古田敦也 6位
2008年 高田繁 5位
2010年 高田繁 4位
2011年 小川淳司 2位
2014年 小川淳司 6位
2015年 真中満 1位
2017年 真中満 6位
2018年 小川淳司 2位
2019年 小川淳司 6位
2020年 高津臣吾 6位
2021年 高津臣吾 1位
2022年 高津臣吾 1位
印象的なのは、太字にした2014-2015と2017-2018です。小川監督から真中監督、真中監督から小川監督と、それぞれ前任者の順位を大きく上げています。お互いに業績をV字回復させた監督であり、自分が辞めて順位が上がった監督だということになります。
実際には、前年までのチーム作りがあったからこその、大躍進という事実もあるのでしょう。
自分が辞めた後に順位が上がるというのも、正直複雑な気持ちですが、自分が辞めた後に順位が下がることこそ、そういう状況を作り出してしまった自分の責任のような気もするし、自分が辞めた後のチームを純粋に応援できる自分でいたいものだと思いながら日本シリーズを楽しみました。