マーカス・バッキンガム 『最高のリーダーが、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと』
p.82 「ここまでで、マネジャーとリーダーの決定的なちがいをおわかりいただけたと思う。どちらも組織の成功に欠かせない重要な役割だが、両者が専念するものはまったく異なる。
マネジャーの出発点は部下一人ひとりだ。マネジャーは部下の才能、スキル、知識、経験、目標といった要素を観察し、それをもちいて彼らがそれぞれ成功できる将来計画を立てる。マネジャーは、部下一人ひとりの成功に専念する。
リーダーはちがったものの見方をする。リーダーの出発点は、自分が描く未来のイメージだ。よりよい未来こそ、リーダーがかたり、考え、反芻し、計画し、練り上げるものだ。このイメージが頭のなかではっきりしたかたちをとって初めて、リーダーはまわりの人々を説得すること - 私が思い描く未来で、あなたも成功できる - に関心を向ける。しかしそういった活動のすべてを通じて、リーダーが専念するのは未来である。』
中略
『マネジャーになるときには、人から始める。リーダーになるときには、自分の向かう未来像から始める。』