
正しいことを正しく伝える
15年くらい前までのわたしは、「正しいことを言わなくてはならない」という意識はありましたが、それを「正しい伝え方で伝えること」に意識が向いていなかったと感じます。
なまじ「正しいことを言わなくてはならない」という意識があったが故に、反論の余地がない伝え方になることがありました。
反論の余地があれば、その場で議論になったり、後から「あいつの言ってることはおかしい」というような逃げ道があったかと思いますが、真正面からの正論は逃げ道を与えないのです。
そこに自分の怒りやイライラの感情が乗っかってきそうになるところを、何とか抑えようという思いが、必要以上に丁寧な言葉遣いとなり、正論の切れ味が増すのです。
研ぎ澄まされた正論は目に見えない細さで、眉間に突き刺さります。
以前、こんなnote.を書きました。
誰もが「何を言うかよりも、どう言うかのほうが大事」というのは知っているはずです。 それでも、それが言うほど簡単ではないのも事実です。
正論は厄介です。相手を配慮しない正論を突きつけるくらいなら、間違ったことを突きつけたほうがマシだと思うくらいです。
努力でどうなることかわかりませんが、ツッコミどころのあるコミュニケーションを取れるような、幅のある人になりたいなと思います。