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マルク・レビンソン 『コンテナ物語』 コンテナ好きじゃない人も楽しめる、そんな本でした。

今日の一冊は、『コンテナ物語』

コンテナにも、これだけのストーリーがあるのだなと、とても読み応えのある本でした。

「海上貨物輸送にかかる経費の60-75%は、船が海にいる間ではなく波止場にいる間に発生する」

荷役にかかる高いコストを解決する方法は、はっきりしていた。何千もの袋や箱や籠を積み込み、下ろし、移動させ、また積み込むのではなく、大きな箱に貨物を詰めてその箱を運べばいい。

マルコム・マクリーンがすぐれて先見的だったのは、海運業とは船を運航する産業ではなく貨物を運ぶ産業だと見抜いたことである。
この洞察があったからこそ、マクリーンによるコンテナリゼーションはそれまでの試みとはまったくちがうものになったのである。
輸送コストの圧縮に必要なのは単に金属製の箱ではなく、貨物を扱う新しいシステムなのだということを、マクリーンは理解していた。
港、船、クレーン、倉庫、トラック、鉄道、そして海運業そのもの──つまり、システムを構成するすべての要素が変わらなければならない。


マーケティング、インサイドセールス、営業という一連のプロセスも、海運における「コンテナ」のような何かがあるはずて、単に分業によるリードや商談の受け渡しという話ではないでしょう。
思考停止にならず、システムとして全体を捉えて、コンテナのような発明をしてみたいですね。

お読みいただき、ありがとうございました!