山本博文 『歴史をつかむ技法』

歴史を知ることで、日常の暮らしに中に楽しめる機会が増える。

どこの観光地に行っても、仕事でどこかに行ったとしても、そこには歴史がある。

歴史のドラマにしても、小説にしても。史実であっても、多少の脚色があったとしても純粋に楽しめる。

歴史に詳しい人の話を聞いていると、それだけで楽しい。米粒写経の居島一平の話や、陰謀史観の話などは何回でも聴ける。

私がこの本を手に取った理由は、歴史の特定の事象だけでなく、大きな流れとそう流れた理由、そしてパターン的なものを見つけることで、今起きていることや、今後起きることを知りたいと思ったから。

本書の中では、「歴史的思考力」というキーワードが使われていて、著者は「私は、歴史的思考力とは、現代に起こる事象を孤立したものとしてではなく、「歴史的な視野の中で考えていく」ということだと考えています。」と書いている。

「歴史的な視野」を自分なりに解釈すると、「権力が一人の指導者に集中しすぎると、次に何が起こる」「エネルギー関連で揉めると、次に何が起こる」といった大きな流れや、「地政学的な隣人との揉め事」、「敵の敵は味方的な政治の駆け引き」など、様々な歴史上で繰り返されてきたパターンを理解しつつ、目の前のものを見るということなのかなと。

自分の僅か数十年の経験に拘ることはマイナスに働くことも多い。しかしその経験と、人類の歴史を照らし合わせて、「歴史的思考」で世の中を観ることが出来るようになるとビジネスでもコーチングでも深みを出せると思う。

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