素直に喜べる人、喜びきれない人
ゴールデンウィークも終わろうとしている5月7日、いまだにWBCの余韻に浸っています。
YouTubeで、こんな動画を見つけました。
村上選手の打球が、センターをオーバーしフェン直になったあたりでしょうか。まだ周東選手がホームインしていないにも関わらず、メキシコのユニフォームを着たおじさんが、日本の応援をしている観客を祝福してくれているのが印象的でした。
こんなシーンを思い出しました。
以前、リーダーシップ向け海外研修で「ビジネスシミュレーションゲーム」をやったときのことです。
多くの参加チームの中で、わたしたち日本チームは優勝しました。その結果発表のときです。結果が発表され、喜んでいる日本チームのところに、二位になったチームのメンバーが満面の笑みでわたしたちを祝福しに来てくれました。
それも結果が発表された直後にです。あたかも結果がわかっていて、最初から祝福しようと決めていたようなスピードで、わたしたちのもとに来てくれたのです。
わたしたち日本チームも、自分たちだけで喜んでいるのではなく、すぐに相手の健闘を讃えに行くべきでした。素直に祝福してくれたことへの嬉しさと、自分たちがそれを出来なかったとこに対して、少し恥ずかしくなった瞬間で、わたしの記憶に強く残っています。それ以来、同じような機会があれば自分が祝福する立場に回ろうと心に決めています。
あれから10年以上経ちますが、なかなかそういう機会には、めぐり逢えていません。
ここで一曲 めぐり逢い
そして、もう一つ印象的だったのはこちらです。
ラグビー選手やサッカー選手が大喜びをしている一方、プロ野球選手の反応は意外とクールです。
わたしはそれでいいと思います。「自分がその場にいないこと」を悔しく思い、「試合なんか観ない」という選手がいてもいいと思いますし、そういう選手の方が見込みがあるような気もします。
優勝の瞬間、「くそー、次回大会は絶対この輪に入っているぞ」と思うくらいでちょうど良いと思うのです。
「素直に喜べる人って素晴らしいよね」という話と、「例外もあるよね」という話でした。