リズ・ワイズマン 『メンバーの才能を開花させる技法』
原題は『MULTIPLIERS』
マルチプライヤーをGoogle検索すると、アーミーナイフばかりが表示されるが、辞書で調べると「乗算器」という意味。本書のなかでは、「増幅型リーダー」と表現されている。
印象的だったのは、「リーダーがメンバーに権限を委譲するときには、なにを期待しているかをメンバーに伝えるだけでなく、さらにレベルを上げて、先頭に立つのは君たちなんだよ、と責任の所在も伝えよう。もちろん、リーダーはメンバーを支えるが、メンバーが責任を持ってことを進めることが重要だ。そのためには、具体的な数字を与えるのもいい。たとえば、投票権は君たちが51パーセント、私が49パーセント持っている、というように。もっと大胆に75対25の割合でもいい。」(P.240)という一節。