戦争と技術発展の深い関係。AIと人の役割を考える際のポイントとは?
定期購読している雑誌のひとつがNewsweekです。
普段は、なかなか手が伸びず、ついついその辺に積んでおきがちなのですが、新幹線に乗る時や、飛行機に乗る時などにまとめて読んでいます。
昨日読んだNewsweekの特集は、「AI戦争の時代」でした。
戦争というのは、究極のシチュエーションだと思いますが、はるか昔から、科学技術は人類の生活をよりよくするために向上が続けられ、そしてその一部の技術は軍事的に利用され、ときには戦争のために発展し、その後民間に転用されたものもありますね。
石器時代は、金属を加工する技術の発展が戦争を変えたそうです。
飛行機、ロケット、原子炉、GPSなども軍事技術の民生転用ということは、ご存じの方も多いことでしょう。
IT業界に身を置くものとしては、アメリカ陸軍で弾道計算を目的として設計された最初のコンピューター ENIACを忘れてはいけません。 NECの新入社員研修でも習いました。
戦争が良いとは決して言いませんが、そこから生まれた技術も多々あるわけですね。 AIはどうなんでしょうね。 生まれはわかりませんが、戦争に活用され、大きな技術発展を遂げる可能性はあるような気がします。
9月にこんな日記を書いていました。 2021年9月21日の日記 岡本裕一郎 『人工知能に哲学を教えたら』
火も核もSNSも、そしてAIも、使い方によっては他人を傷つける道具となってしまいます。ただ、わたしは、技術の発展は人類を良い方向に動かすと信じています。しかしそれは哲学、道徳がベースにあってこそでしょう。
現在のAIがどこまでの能力を持っているか知らないのですが、ビジネスの現場にもどんどんAIが進出してくると良いと思っています。 定形業務からスタートし、いつの日かトレードオフがある意思決定まで出来るようになれば、AI経営者が生まれることでしょう。
そんな世界が何年後に来るかはわかりませんが、その頃には「AIコーチ」と名乗って、AIに判断基準などをガイドするような仕事をしているかもしれません。そしてその判断基準には、いくつかの派閥、流派が出来ていることでしょう。それは宗教なのかもしれませんし、価値観の流派みたいなものかもしれませんね。 いずれにしても自分の軸を持っておくことが必要なのだと思います。