佐藤優 『いま生きる「資本論」』

書籍の中で何度も出てくる「労働力商品化」。

「マルクスによれば、人間が働く能力は本来、商品にされるものではなかったのに、それが商品にされてしまった。その労働力商品の価値、つまり資本家によって労働者に支払われる賃金には三つの要素があります。一番目は、衣食住と娯楽の費用。モノを食べて、家を借りて、服を着て、気分転換にちょっとしたレジャーをしてエネルギーを蓄え、次の1ヶ月も働けるようにする。二番目は次代の労働者の再生産をする費用。結婚し、子供を持って、育てていく、家族を養っていく。これができないと労働者階級の再生産はできません。三番目は、技術革新についていくため、労働者自身が教育を必要とする、そのための学習費用。」 p.78-79

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