「40歳までにやっておくべきこと」ってあるのでしょうか?
この冬は、例年以上に知人の転職ニュースを耳にしたような気がします。悲喜交々、少し心がザワザワします。
転職する人の話を聞いていて、たまに耳にするのは「xx歳までには、xxしないといけないので転職を考えています」というものです。
ネットにも、そのような「今でしょ」系の情報は多いような気がします。そのなかには、無理にコンペリングイベントを作りたいがための広告的なものもあれば、本気でそういった心配をしている人も多いように思います。
「転職するなら35歳まで」とか、「40歳までにはマネージャーにならないと」とか、「何歳までに、こうならないといけない」ことって、本当にそんなにたくさんあるのでしょうか?
役職定年という制度があると聞きますので、何歳までに一定の役職にならないと、こうなるみたいなことはあるのかもしれませんが、それはあくまでも、その会社の中での話だと思いますし、本当はそういう制約はないのでしょうし、無い方が良いなと個人的には思います。
こういう話を見聞きするたびに思い出すのが、伊能忠敬さんの話です。
伊能忠敬とその仲間たちが、日本地図を作るために深川の自宅を出発したのは、忠敬が55歳の時です。
「歩いて日本地図を作り出すなら、何歳までに着手しないといけないと思いますか?」 という質問をしたとしたら、皆さんはなんと答えるでしょう?
「40歳までに部長にならないといけない」と考えている人達からしたら、地図に着手するなら「15歳までには出発しないとダメ」と言うでしょうか。
吉田松陰は、こう言ったそうです。
年齢に限らず、目の前の機会をスルーしないことが大切なのかなとは思います。 年齢を理由に色々諦めるのは避けたいですね。
唯一気をつけることがあるとすれば、年齢がいっている人は、無理して若い人の流行を取り入れようとしないということくらいでしょうか。