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愛想たっぷりに日本語で押し通すホテルマンと、流暢な英語で無愛想なホテルマン

わたしはバイキングというか、ちょっと格好良く言うとビュッフェが好きです。

ビュッフェでの敵は、他の誰でもなく自分です。

「最初に温かい料理をとってしまい、他のものをとっているうちに冷たくさせないこと」「最初にカレーを食べ過ぎないこと」「格好つけてサラダでお腹いっぱいにいないこと」「サラダのフリして、ポテトサラダばかり食べないこと。ポテトはサラダではありません」「他人の皿をみて、え? xxなんてあった?と言わないこと」「お腹がいっぱいになってきたからといって、「これいる?」と自分が取りすぎた料理を他人にすすめないこと。」
そんな注意事項を反芻しながら、今日も朝ビュッフェに行きました。ホテルのビュッフェです。

わたしたちのテーブルの近くで、海外から旅行で訪れたであろうご夫婦が、ホテルのウェイターさんに英語で話しかけています。「窓際の席がいいんだけど」と。

なんとかご夫婦の言いたいことを理解したウェイターさんは、頑張って日本語で答えました。「ウィンドウ? ウィンドウは一杯です」

なんと奇跡的に日本語の「一杯」は通じました。
次は「何分くらい待つか?」と聞かれたウェイターさんは、「スリーミニッツ」と今度は英語で答えました。「待つ」と言ったお客様に対して、「お待ちの間、コーヒーはいかがでしょうか?」と果敢に日本語で話しかけます。とても愛想が良い方でした。

それから、数分たったころです。わたしは「もう5分以上たってるけど、さっきの話は伝わっていたのかな?」と心配になっていました。

そうですわたしは、もう、このウェイターさんに釘付けでした。

そのときです、今度は英語が話せるボーイさんが来て、そのご夫婦を案内していました。その方は、英語は話せるのですが、さっきの人と比べると、いかにも事務的というか、愛想が良くありません。

海外からの観光客らしきご夫妻からしたら、どっちのウェイターさんの方が良い印象として残るのかなと、デザートのヨーグルトを食べながら考えました。

外資系ホテルなのに、英語が全く話せないウェイターさんってどうなの?というツッコミどころはあるとして、やっぱり最初のボーイさんの方が、相手に良い印象を与えたのではないかなと感じてしまいました。

やはり、コミュニケーションにおいて非言語が占める比率は高いです。

有名なメラビアンの法則では、人間が他人とコミュニケーションを取るとき、言語、聴覚、視覚の3つの情報から相手を判断しており、情報が相手に与える影響はそれぞれ、言語 7%、聴覚 38%、視覚 55%であると。

最初のボーイさんは、言語以外の93%を有効に使ってコミュニケーションしたのでしょう。

わたしたちの仕事において、英語が話せなくても、愛想さえ良ければ良いんだと言い切るつもりはありませんが、いくら正しいこと、正論を言っていたとしても、そのコミュニケーションスタイルのせいで、物事が動かないことは多分にあるということです。

以前、こんなnote.を書きました。
非言語の話ではありませんが、英語が話せる人だからこそ、起こしがちな間違いもあるという話です。そういう間違いを起こさないのは、英語が苦手なわたしのような人の持つ優位点です。

とにかく、明るくいきましょう。

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